新潟水俣病被害者の会・新潟水俣病共闘会議の合同総会に参加して
2025/6/17
[ 平和を守る活動 ]
2025年6月15日(日)新潟市北区の新潟水俣病資料館で、新潟水俣病被害者の会・新潟水俣病共闘会議の合同総会が開催され、およそ70名の参加がありました。
今年は新潟水俣病公式確認から60年ということです。ノーモア・ミナマタ第2次新潟訴訟の原告は、ここ11年で36名が亡くなり、平均年齢は75歳ということで、生きているうちに、和解での解決をという切実な訴えが叫ばれていました。
私は、16年前夫の転勤で新潟に引っ越してきました。新潟で水俣病の公害があったことは、小中学生の時勉強したかな?という曖昧な記憶しかありませんでした。今も裁判で闘っている、そして水俣病で苦しんでいる方が大勢いらっしゃることを新潟に来てから知りました。
今回の総会で、水俣病の方の訴えを間近で聞くことができました。その方は、住んでいた所が阿賀野川の近くで、生活の中で川の魚を食べたり、川で遊んだりして普通に生活していただけでした。40歳ごろから手の痺れ、こむら返り、ふらつきが現れ、病院に行っても最初は病気が分からなかったそうです。水俣病と分かってからも、差別や偏見の電話がかかってきたり、夫でさえ水俣病の公表に否定的だったということでした。
そこで暮らしていなければ、水俣病にならなかったと考えると、その人の人生が大きく変えられてしまい、大変な人生を送ることになってしまったのだと分かりました。偏見や差別の恐怖もありながら、裁判を闘っている原告の方々に一刻も早く和解解決がもたらされることをお祈り申し上げます。